絞り値(F値)って何?わかれば絞り優先モードの撮影が楽しくなる

一眼レフカメラで撮影する際に、おそらく多くの方がぶつかる壁があると思います。
絞り値(F値)ってなんだ?F1.4?F8?と始めた当初は聞きなれず、どんな効果があるかもイマイチわからず、常にカメラの設定がオートの方も少なくないかもしれませんね。
今回はそんな絞り値(F値)についてと、ある程度理解したら絞り優先モード(キャノンならAvモード)が実は使いやすいと思ってもらえるようお伝えできればと思います。

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そもそも絞り値って??

始めにお伝えすると絞り値とF値は呼び方が違うだけで意味は同じです。
そして絞り値というくらいだから何かを絞っているのはなんとなく想像つくかと思います。

実際にその通りで光をどれだけ取り込むか、光の量を減らしたり増やしたりする機能です。
この機能はレンズの中に入っていて、実際に穴の大きさを変えて光の量を調整しているのです。

穴が大きいとき=F値が小さくなる=明るくなる
穴が小さいとき=F値が大きくなる=暗くなる

F値が小さいと明るい、であればシャッタースピードを速めることができたり、ISO感度を低く設定できることになり、室内撮影や夜景等、暗いシーンでも撮影ができます。
逆にF値が大きいと暗い、シャッタースピードを遅めたり、ISO感度を上げたりしなければいけません。

そしてレンズの性能以上にF値を小さくはできませんが、最小のF値から大きくしていくことはできます。
なのでF値の最小値が小さいレンズ程明るいレンズで様々な場面で使うことができるレンズになります。
一方で値段は大きくなるんですけどね笑

実は表現も変わる

F値を変えると明るさが変わるので、背景や動いてるものをブレさせたい、そんな形で表現を変えることができます。
IMG_0369
これはF13まで絞って暗くし、その分シャッタースピードを遅くして明るさを調節してます。
このように動きを表現できたりします。

ただ、表現の違いはこれだけじゃないのです。
F値を下げればボケやすくなります。
被写界深度といって、ピントが合って見える範囲のことですが、F値が低いとピントが合ってるすぐ後ろがボケたり、手前にあるものがボケて撮れます。
IMG_1729
これはF2.8ですが手前がボケてますね。
なので、何かボケを表現したいときはなるべくF値を低く設定する必要があります。

一方で風景などは基本的には全体にピントが合っているように見せたいですよね?
その時はF8やそれ以上絞って撮影します。
Image00001
これはF8で撮影しています。
手前の葉っぱもしっかり写り、奥の山もくっきりと写ってますよね?

じゃあ最大まで絞ればいい画が撮れるかというと、実はそうでもないのです。
回析といって、絞りの裏に光が回り、絞り過ぎると逆にボヤけてしまう現象が起こってしまうのです。

例えば、鉛筆に光を真横から当てて影を作った時に、一番足元にできる影はきっとすごくくっきりしていると思いますが、鉛筆から離れたところにできた影は離れるごとにどんどんぼやけると思います。
そんなイメージですって逆にわかりづらくさせてしまいましたかね?笑

F値を自在に操れる絞り優先モード

暗いところでISO感度を変えずにシャッタースピードを稼ぎたいから絞りを開ける(絞り解放)、風景を撮る時は絞り気味に撮る、ボカしたいときは絞り解放、それはわかっていただけたと思います。
絞りだけでこれだけ表現を変えることができるなら絞りは弄りたいですよね?

でも当然明るさが変わるので、ほかで帳尻を合わせないと明るすぎたり暗すぎる写真ができてしまいます。
そんな時に絞り優先モードで撮影すると、F値以外はカメラ側で自動的に適正な明るさに調整してくれます(ISOもオートになっている場合)
言ってしまえば絞り以外オートモードなのです。
実は難しそうですごく簡単な操作で、ワンランク上の写真が撮れてしまうのです。

それに気づいてからは撮影の9割は絞り優先モードを使ってます。

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