露出補正で表現を変える

最近、光と影を意識した作品作りを心掛けているしゅがっちです。

最初のころは暗めに撮ってレタッチで仕上げて満足していましたが、撮る時にある程度追い込んだ方が仕上げも楽で綺麗になると気付いてからは露出(明るさ)もホワイトバランスも現場で弄るようになりました。

とくに、露出はレタッチしていくと画像が劣化してしまうので、露出違いで数枚撮って後で見直してベストを探したりしています。

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露出補正って??

カメラで撮影するとき、少し暗いところに行くとシャッタースピードが遅くなってブレた経験ってないです??

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF 50㎜ F1.8 STM
焦点距離:50㎜ F値:F8 シャッタースピード:20秒 ISO:100

これはAvモードで撮った1枚目で、友達と花火をやった時の1枚です。

その日、結構明るいところで撮ってて、何も考えずにシャッターボタンを押したら20秒のシャッタースピードになってしまったやつです笑

何故シャッタースピードが遅くなったかというと、カメラが明るさを測って、暗いシーンだから明るくしようとするから。

そのカメラが決めた適切な明るさが補正0(0EV)で、カメラがこの明るさがちょうどいいと決めたベースの明るさになるのです。

ただし、カメラが決めた明るさが、自分の求めている明るさとイコールじゃないことって結構あると思います。

もっと明るくしたい、明るいところ白すぎるから暗くしたい等シーンによっていろいろあると思いますが、その希望の露出をカメラに教えてあげるのが露出補正なのです。

適正露出って??

よく、適正露出という言葉を聞くことがあると思います。

カメラが決めた適切なベースとなる明るさ0EVは、あくまでカメラが適正だと思っている適正露出であって、撮影者の適正露出ではないのです。

Camera:Canon EOS 5D Mark3 Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:168㎜ F値:F8 シャッタースピード:1/100 ISO:100

これは一部に当たっている光を表現したいと思い、Avモードで-1.7EVで撮影しています。

光が当たっているところにはしっかりと色も出ており、その部分だけ切り出してみてみたらちょうど良い明るさになっているはずです。

カメラの露出の決め方は、全体の明るさを測って平均的な明るさで撮るモードや中心の明るさに合わせるモードなど様々あります。

フラッグシップ機(キャノンなら1DX mark2)では、測距点に合わせた測光モードもあったりするのでシーンにあった測光モードで撮影することで露出補正の数値も変わってくると思います。

露出補正でやってること

カメラを始めた時、露出補正って魔法見たいとか思ってました笑

と、言うのも、カメラを先に始めていた友人にアドバイスを求めた時に、マニュアルである程度撮ってみて露出補正で明るさをうんたらかんたら…ちんぷんかんぷんでした笑

そして、言われるがままマニュアルモードで撮るも露出補正の項目がありません!

それもそのはずで、カメラは、絞り+シャッタースピード+ISO感度で明るさが決まります。

友人は露出補正分プラスマイナスできると考えていましたが、そうではなく、3つの設定を変えて明るさを変えているに過ぎないのです。

Camera:Canon EOS 80D Lens:SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
焦点距離:50㎜ F値:F2.8 シャッタースピード:1/2500秒 ISO:100

Camera:Canon EOS 80D Lens:SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
焦点距離:50㎜ F値:F8 シャッタースピード:1/320秒 ISO:100

これはAvモードでISOも固定して撮影しています。

Avモードは、F値を自分で変更して他はオートのモードですが、F2.8で撮影した時はシャッタースピードが1/2500秒ですが、F8に絞ると1/320秒になりました。

3段分暗くなったので、3段分明るくしようとカメラがシャッタースピードを遅くしたのです。

仮に露出補正ー3EVで撮っていたらF8のシャッタースピードは1/2500前後になるはずです。

そうです、感のいい方は気付いたと思いますが、露出補正が使えるのは、Avモード、Tvモード、Pモードといった一部にカメラに設定を任せるモードが残っているときだけなのです。

積極的に露出補正したいシーン

最近は光と影をテーマにしているので、良く変えてますが、それ以外にも積極的に変えたほうが良いシーンもあります。

スポットライトを当てたような紅葉
紅葉撮影に雲を活用したスポットライト撮影で私の好きな写真家さんのような作品を目指して撮影してきました!一部に光が当たってる作品を撮りたいなぁと思っている方、撮影データも載せてるのでご覧ください(*^_^*)

北海道や降雪地域にお住まいの方、雪のシーンでやけに暗く写ることないですか??

これは、雪の白を明るさと認識してしまい、白飛びするから暗くしようとカメラ側が判断して暗く写ってしまうのです。

そういうシーンでは+補正してあげると思い通りの画が撮れるかもしれません。

まとめ

なんか違う、と感じた時には露出補正で明るさを変えてみたりは使っている方多いと思いますが、もっとピンポイントで被写体を浮き上がらせたいなど、表現を変えてみることができます。

白飛びや黒飛びも表現の上でのものであれば、悪いものではありません。

表現としても露出補正を使ってみましょう!

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