フルサイズ一眼に憧れるカメラマンさん!ちょっと待って!!

一眼レフカメラを持っている人、いつかはフルサイズと思ってませんか??

私も5D markIIIを買う前まではフルサイズに憧れを持っており、近くでフルサイズ機で撮影している人がいればいいなぁと指をくわえながら眺めていました笑

そして、フルサイズであればAPS-Cよりも綺麗に撮れる!キレイに撮るためにはフルサイズじゃなきゃダメなんだと言い聞かせ憧れのフルサイズを購入したようなものです(;^ω^)

確かにAPS-C機よりも優れたカメラなことは間違いがないのですが、使ってみて「あれ??」と思うこともあったので、改めてメリットデメリットを整理してみるとともに、今後同じくフルサイズ機が欲しいと思っている方に対して参考になる内容でまとめたいと思います。

フルサイズ始めました(*^^)v EOS 5D mark3導入!
APS-Cのカメラからフルサイズカメラにバージョンアップ!その際に検討した要素や機種など自分なりの考察交えてお伝えします。

私のフルサイズ購入経緯ももしよろしければ笑

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フルサイズ機のメリット

もちろんフルサイズの一眼レフカメラはあらゆる面でAPS-C機よりも優れた性能を持っています。

暗いシーンや暗部の描写力

これはセンサーの面積がAPS-Cの約2.4倍になるフルサイズ機ならではの優位性ですね。

Camera:EOS 5D Mark3 Lens:EF 16-35mm F4L IS USM
焦点距離:22㎜ F値:F11 SS:25秒 ISO:100

ブログの関係上画質を落としているので粗い部分もありますが、霧に反射したライトのグラデーションの表現とか、透明感というか、そういったところに強みがあったりします。

私はCanonのEOS 80DとEOS 5D markIIIの2台で撮影していますが、80Dは2400万画素で5D markIIIは2230万画素になります。

実はセンサーサイズは5Dの方が大きいものの、画素数は80Dの方が高いカメラなのです。

画素数よりも重要な要素

画素数が高い方が画像が綺麗と思われている方も多いですし、場合によっては当てはまるのですが、引き延ばしたり拡大したりしない限りは、2000万画素ですら多いくらいでさらに増えたところで画質はよくならないのです。(むしろ悪くなることも)

というのも、パソコンの画面ですごく精細に見えるモニターでも4Kとかではないでしょうか?

4Kの解像度は画素数でいうと800万画素程度、拡大しなければ1000万画素、拡大したりすること考えても2000万もあれば十分だと思いませんか??(最近では8Kモニターも登場しているので、8Kが主流になれば4000万画素とかも必要になりそうですが)

それよりも重要なのが1画素(1ピクセル)当たりの大きさです。

フルサイズのセンサーサイズはAPS-Cのセンサーサイズの約2,4倍の面積になります。

そうなると同じ画素数でも1画素当たりの大きさはおのずと大きくなり、大きい画素であれば弱い光も捉えやすくなるので、暗いシーンでの色の再現やグラデーションの滑らかさなどが表現できたりします。

(ただし、新しい技術のセンサーは小さく弱い光を捉え易くなっており、古いセンサーよりも綺麗に写りますので、あくまで同じ技術で作られたセンサーで比較した時ということになります)

ノイズに強い

星空撮影等でISO感度を上げて撮影する際にフルサイズは大活躍してくれます。

Camera:EOS 5D mark3 Lens:EF 16-35mm F4L IS USM
焦点距離:16㎜ F値:F4 SS:20秒 ISO:5000

APS-CでISO感度5000はかなりノイズが乗ってしまいますが、フルサイズであればまだ我慢できるくらいのノイズ感で撮影ができます。

センサーは80Dの方が世代が新しい分、高感度でシャドウを明るくしたりするときは80Dの方がノイズが増えずらかったりはするものの、そもそものノイズ量が全然違います。

これも1画素当たりの大きさに関係しており、小さい画素で光を捉えて増感(感度を上げる)するよりも大きい画素で光を捉えて増感した方が無理が少ないためノイズが出ずらく綺麗な状態で撮影が出来るのです。

うきうきの星空撮影
難しそうな星空もポイントを押さえれば簡単に撮影できる。一眼レフカメラで簡単な星空撮影の取り方。

星空撮影はこちらも参考にしてみてください(^^)/

ボケやすい

ボケを活かした撮影はフルサイズが得意です。

Camera:Canon EOS 5D mark3 Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:130㎜ F値:F2.8 シャッタースピード:1/1250 ISO:400

そもそもAPS-Cでこの焦点距離と同等の画角で撮影するには80mmほどでの撮影が必要になります。(130mm÷1.6倍=81.25mm)

では、APS-Cで80mmで同じF2.8で撮影したら同じボケ量になるか、というと実はならないのです。

APS-Cでも同じですが同様のF値であれば望遠の方がボケやすいですよね?

換算では130mmかもしれませんが、レンズとしては80mmで撮影しているので80mmでのボケと同様のボケ量になります。

F値でいえばフルサイズの130mmF2.8と同じ画角とボケ量をキャノンのAPS-Cで再現(1.6倍される)するには80mmF1.8でほぼ同様のボケ量を得ることができます。

ボケを活かして印象的な写真を撮ろう!
思ったようにボケを活かした写真が撮れない。そんな時に簡単にボケを活かした撮影をする方法。

所有感

これは私のような見栄っ張りの人だけかもしれませんが、一眼レフカメラを首にぶら下げていてもそれがフルサイズだと優越感に浸れます笑

おそらくカメラ好きの人は人のカメラが気になるはず!私は気になる!思い込みかもしれませんが笑

とにかく所有感はすごいので私同様見栄っ張りな方はおすすめです笑

フルサイズ機のデメリット

基本的には持っていて後悔はしないものの、やはりデメリットも存在します。

価格が高い

これは皆様ご存知ですよね?

80Dが私が買ったとき新品で10万円ちょっとだったのに対し、5Dmark3は展示品だったもの、いわば新古品みたいなもので20万円ちょっと、発売時期は80Dの方が圧倒的に新しいのに、古い5Dmark3が倍のお値段です。

そして、フルサイズ用レンズも16-35mmF4Lで10万円ちょっと、APS用のsigmaの17-50mmF2.8で2.5万円程とかなりの価格差があります。

フルサイズ用レンズを揃えるだけでかなりの額になるので金額の高さは間違いなくデメリットでしょう(だからこその所有欲もあるのですが笑)

カメラが重い

センサーが大きくなれば当然その手前にあるシャッターユニットやミラーも大きくなり、それらを駆動するモーター?も大きくなるのでカメラ全体が大きくなります。

また、そのセンサー全体に光が届くようにレンズも大きくしないといけません。

そうなるとカメラもレンズも大きくなり、結果として重たくなります。

車移動ばかりで持ち歩くのは撮影スポットだけという方であれば多少重たくても問題ないかもしれませんが、登山しながら道中の撮影やいつ何時撮影チャンスがあるかわからないので肌身離さず持ち歩く方などは重さがネックとなるでしょう。

実はパンフォーカスが苦手

風景撮影等でよく使われる、手前から奥までピントが合っているように撮影するパンフォーカスがフルサイズ機は実は苦手だったりします。

Camera:Canon EOS 5D mark3 Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:135㎜ F値:F8 シャッタースピード:1/640 ISO:100

APS-Cであればこの画角でF8も絞っておけばいいとこ行けるだろうととりあえずのF8で撮影していたりしましたが、フルサイズの場合手前の街にピントは有ってるものの、奥の建物や山はボケかけてます。

フルサイズはボケやすいがメリットでしたが、パンフォーカスで撮る時は逆にAPS-CのF8同様で撮るにはF13くらいで撮影しないといけないことになります。

そもそもAPS-CでもF13とかまで絞り込んで撮影するシーンもありますが、そうなるとフルサイズだとF18や20くらいまで絞ることになります。

そこまで絞ると今度は回折収差(絞り羽の裏に光が回り込んでシャープ感を失う現象)の影響でぼやけてしまいます。

パンフォーカスで撮影することが多い方はフルサイズに移行しても思った画が撮れないとかあるかも知れないのでここは注意が必要です。

まとめ

メリット・デメリットを紹介致しましたが、それでもフルサイズが欲しい方、絶対買った方が良いと思います笑

私自身はデメリットも感じつつもメリットの方が圧倒的に大きく、買って本当に良かったと満足しております。

迷われている方の参考になれば幸いです(^^)/

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