飛行機の流し撮りがしたい!やり方のコツと設定を教えます!

飛行機等の動くものを撮影していると、プロの写真家のように背景が流れている写真を撮りたいなぁと思われてる方、多いと思います。

私も背景が流れているのに被写体はしっかりと撮れている写真ってどうやって撮ってるんだろうと謎でした笑

カメラを始めたからこそ撮り方はわかるようになったものの、理屈ではわかっていてもどうやったらうまく撮れるのか最初は全然わかりませんでした。

おそらく、このページに来られた方はそのようなお悩みがあって来てくれたのだと思いますので、私の練習法、そもそもの設定などお伝えできればと思います。

飛行機撮影が楽しい!
一眼レフカメラを始めてから、飛行機撮影にのめりこんでしまいました。飛行機の何が魅力なのか、ハマった理由や取り組んでいること等を写真と共にと伝えしたいと思います。

そもそも、まずは飛行機を撮ってみたい!そんな方はこちらも参考にしてみてください。

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そもそも流し撮りって?

まぁこのページに来てくれているなら、流し撮りはご存知かと思うのですが念のため。

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II
焦点距離:154㎜ F値:F8 シャッタースピード:1/50 ISO:200

このように被写体の動きに合わせて撮影することで背景を流す撮影法です。

ちなみにこれは初めての流し撮り写真です。よく見たらブレてます笑

こうすることで、静止画である写真に動きの表現をつけることができ、臨場感ある写真に仕上げることができます。

撮影方法は?

これは至ってシンプルです。

シャッタースピードが遅ければ流れます笑

その遅いシャッタースピードで被写体の動きに合わせてカメラを動かして撮影してあげれば流し撮りはできてしまいます。

旅客機であれば上の写真のようにシャッタースピード1/50くらいでも流れているのがわかる写真が撮れます。

但し、シャッタースピードが遅いと、左右に流しているにもかかわらず上下にもブレが出てしまったり、被写体の動きに合わせれていなく左右すらもブレが出てしまって、なんだかわからない写真になってしまう可能性がかなり高いです。

そのブレを如何に少なくするかが流し撮りの成功のカギとなります。

初めての流し撮りでオススメの設定

今まで流し撮りをしたことがないという方、試しにやってみたいと思う方にオススメの撮影モードはTvモード(メーカーによってはSモード)に設定してください。

そこで、旅客機であればシャッタースピードを1/50に設定し、昼間であればISO感度最低に、光が足りない場合は解放で露出アンダーにならない範囲で上げてください。

ここで注意なのが、昼間の逆光での撮影等、明るすぎる場合は最低感度で絞りも最大まで絞った状態にも関わらず、露出オーバーになることもあるかもしれません。

その場合はNDフィルターがあればNDフィルターを(ND4か8あたりで十分)無ければ順光で被写体に光が当たるところに移動したら撮れると思います。

AFモードはAIサーボ(AF-C)で測距エリアはスポットAFで進行方向に寄りに(左に流すなら左側にAFポイントを設定)することで飛行機を画面内に収めつつ流せると思います。

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II
焦点距離:250㎜ F値:F5.6 シャッタースピード:1/40 ISO:400

こんなイメージです。

また、スポットAFにするのは2つ理由があり、一つが他の場所にフォーカスを持っていかれないため、もう一つがその一点を飛行機の鼻先に合わせ続ける目印として使うためとなります。

そして、AFポイントと鼻先をシャッターを切らずに追いかけていき、ズレなくなったら動きが同調しているのでシャッターを切ってあげれば流し撮り完成です。

おすすめの練習法

これは様々ありますが、そもそも流し撮り出来た喜びをまず味わってからじゃないと練習を頑張る気持ちにならない私のような性格の方であれば、比較的成功率の高いシャッタースピード1/50で何度か撮ってみると良いと思います笑

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II
焦点距離:154㎜ F値:F8 シャッタースピード:1/50 ISO:200

ここで流し撮り自分にもできた!となると、もっと流したい、線を長くしたいと思うと思います。

続いて1/40で撮ってみて、線が伸びても被写体がある程度止まっていればよいと思いますが、最初はこのあたりで一つの壁にぶつかると思います。

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II
焦点距離:250㎜ F値:F5.6 シャッタースピード:1/40 ISO:1600

一定方向に流しているはずなのになぜかブレている、同じ動きでカメラを振れておらず被写体もブレているということも出てくると思います。

そんな時、一度被写体を止めることをやめてみたらよいと思うのです笑

何バカなことをと言われると思いますが、まずはシャッタースピードを1/8とかにして真剣に止めようと努力してみてください。

そして、数十回とそれで撮影した後に1/40とかに戻して撮影してみてください。

すると、あら不思議、1/40での成功率が飛躍的に高まるではありませんか笑

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II
焦点距離:116㎜ F値:F5.6 シャッタースピード:1/8 ISO:6400

なんならこの練習中に撮れた1/8で奇跡的に止まった写真を見てここを常用していきたいと思い始めるかもしれません笑

流し撮りのコツ

最初のうちはシャッタースピードが早くても動きに合わせれていなくブレてしまいます。

軸足に体重をかけてみたり、中腰になってみたりいろいろな体勢で撮影をしてみました。

たぶん最初の練習中の私を見かけた人は、私の事気持ち悪い人と思ったこと間違いないでしょう笑

ですが、そんな経験からも言えることは、下半身はガシッと構えて、腰を回して動きを合わせるのが一番体勢として理想だと学びました。

腕だけで動きに合わせれば上下にぶれやすくなりますし、軸足がどうのとか不自然な姿勢で撮ろうとすると体全体が不安定になりやすく上下左右にぶれます。

上半身や腕は動かさずに腰で動きに合わせて撮るのが一番成功率を高めることができると思います。

あとは練習あるのみで、何千枚と撮ればできるようになります笑

コツをつかめば垂れ流したくなる

一度コツをつかんでしまえば、失敗したくない時の安全なシャッタースピードが1/15とかになってきます。

そして多少ブレは出るけど見れる画が撮れる自信から、1/10とかを常用し始めます笑

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:130㎜ F値:F2.8 シャッタースピード:1/10 ISO:6400

最初のうちは想像もつかないかもしれませんが、慣れってすごいですね笑

ちなみにこのシャッタースピードになると真横じゃないとどこかは必ずブレます。

この画像も機首はブレてますよね?機種に合わせれば尾翼がブレる、距離の変化の関係で必ずそうなってしまうのです。

そして、流し撮りはどんどん深みにハマっていき、ついには被写体の一部以外は全て溶けだします笑

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:200㎜ F値:F9 シャッタースピード:1/6 ISO:100

これはまだそこまで溶けてませんが、これがもっと溶けるようになったら垂れ流しというのですが、この次元に行くともはや変態です笑

Camera:Canon EOS 5D mark3 Lens:TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD G2
焦点距離:400㎜ F値:F22 シャッタースピード:1/15 ISO:50

イメージはこんな感じで、一部文字は読めるもののいろいろと溶けてますね笑

まとめ

正直少しのコツ以外は練習あるのみです。

というのも誰もが練習もなしに流し撮りが出来れば、世の中流し撮り画像のバーゲンセールが行われてしまい撮りたいって気持ちも薄れてしまうと思います笑

私が流し撮りの練習に費やした枚数は、おそらく連射含め1万枚くらい撮ったと思いますが、それでもまだまだと感じることもあります。

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