風景(特に紅葉)を美しく撮る4つのポイント

北海道ではもう山には雪が降り始めてますが、本州やもっと南の地域では紅葉がこれからのところもあるのではないでしょうか??

そうなると紅葉撮影を予定されている方も多くいらっしゃると思いますが、なんとなくパリッとしないことって結構あったりしないでしょうか?

私は結構あったのですが、数点の工夫でパリッと撮ることができるようになったので、その方法をお伝えできればと思います。

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ホワイトバランスを日陰や曇りなどに設定

普段からRawで撮る人はあまり気にしない人も多いのではないでしょうか?

実のところ私も大した気にしてませんでした。

というのも後からホワイトバランスはいくらでも変えれるので他の事に集中できるのがRawのすばらしさだと思います。

ですが、撮った直後に確認する画面が白かったりすると少し暗くしようかなとか思うこともあるかもしれません。

Camera:Canon EOS 80D Lens:SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
焦点距離:17㎜ F値:F16 シャッタースピード:0.6秒 ISO:100 WB:4000

Camera:Canon EOS 80D Lens:SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
焦点距離:17㎜ F値:F16 シャッタースピード:0.6秒 ISO:100 WB:6300

これはホワイトバランスのみを変えて現像してみました。

白っぽい方は白飛びしているように見え、もう少し露出を抑えたくなりますよね?

ですが2枚目は白飛びしてる部分あるものの全体的にはちょうどよい露出ではないでしょうか?

このように、ホワイトバランスを優しい色にしてみると暗くて現像で持ち上げたりすると修正時間が伸びてしまう・そもそもいくらRawとはいえいじることでの劣化は若干なりともありますので、修正は少ないにこしたことないと思うのです。

風景でよく使うのは意外と自分の場合曇りが多いと最近わかりました。

最近の風景が紅葉だったこともあるからだと思いますが、葉っぱの色が素直に出てる気がして美しいと思いました。

また、そのように撮るようになってからは露出補正を平気で+にすることも増えました。(これまではRawだし-1/3で撮って持ち上げれば画になるという考えで撮ってきてました)

そのように撮り方を変えたところ、色の再現性が上がったように感じます。

露出は数パターンで撮影

これもホワイトバランスと同様、Rawならある程度は劣化を感じない修正が行えます。

ですが、劣化を感じないだけで実際には露出があっている画像と比較すると劣化はしてしまってます。

思うような色が出なかったり、つや感がなくなってしまったり。

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:165㎜ F値:F2.8 シャッタースピード:1/50 ISO:1000

Camera:Canon EOS 80D Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:95㎜ F値:F2.8 シャッタースピード:1/40 ISO:640

少し違いますが、1枚目は無理してアンダーを目に、2枚目は腹下の印象付けくらいでそれほど現像での補正はしてません。

露出的には有ってるのに何かパリッとしないなというとき、現像データの各パラメータ(っていうんですかね?笑)を結構いじってたりしませんか??

追い込んでいった結果そうなることはありますが、初期でいろいろ弄ってると感じる時は結構露出の設定を間違えている可能性があると思います。

また、複数のパターンで撮っておけば、アンダー目に仕上げたほうが美しいと感じた時は暗めのデータを使って仕上げると美しくなります。

三脚を使う

昼間の撮影で三脚??と思う方もいらっしゃるかと思います。

ですが、実はどんなにシャッタースピードが早くても、三脚に乗せた微動だにしないカメラでの撮影と比較すると輪郭のくっきり感が変わってきたりします。

手振れ補正が優秀と言っても動いてるものを補正して止めるより、もともと動いてないものを止めて撮る方がイメージ的にもしっかり止まったものが撮れそうですよね??

そもそも風景撮影ではF8や11、もしくはそれ以上絞って撮ることが多いと思うのでシャッタースピードも稼げないと思います。

私も機動性を優先に撮る時は手持ちで撮影しますが、しっかりと美しい一枚を撮りたい時は必ず三脚を使ってます。

さらに、三脚を使うことで、露出を変えてもう一枚撮った時も全く同じ構図で撮影することができます。

この構図でここにモノを配置してこう撮りたい、でも数枚設定を変えて撮りたい、そんな時に三脚に乗っていれば構図は変えずに様々な設定で撮影できるので重宝します。

Camera:Canon EOS 5D Mark3 Lens:Canon EF 16-35mm F4L IS USM
焦点距離:22㎜ F値:F11 シャッタースピード:25秒 ISO:100

あ、三脚に乗せる際は手振れ補正は切っておかないと逆にブレることがあるのでお気を付けください!

サイレントシャッターとリモートレリーズ

三脚に乗せたらレリーズケーブルなどつないで直接カメラに触れずにシャッターを切る方は多いと思います。

私も最近まではそういう撮り方でした。

しかし、とある時になんか眠い仕上がりだなぁと感じるものを量産してしまいました。

望遠レンズで風景を撮っているときだったのですが、手振れ補正を切るの忘れたかな?と思いつつもしっかり切っており、地面が揺れた?とも考えましたがこんなにずっと撮っててずっとブレるか?っていうのも疑問でそれも原因としては考えずらかったです。

Camera:Canon EOS 5D Mark3 Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:125㎜ F値:F13 シャッタースピード:1/25 ISO:100

Camera:Canon EOS 5D Mark3 Lens:Canon EF 70-200mm F2.8L IS III USM
焦点距離:125㎜ F値:F13 シャッタースピード:1/25 ISO:100

これは設定は変えてないのになぜか2枚目の方が微ブレ少なくなった画像??

(わかりやすいように上記写真はかなり切り抜いてます。)

 

そして行き着いた先はミラーショック(シャッターを切った瞬間のガシャンっていう振動のことです)じゃないか?と思い、サイレントモードで撮影してみました。

(後日気付いたため比較画像無し笑)

するとそういった微ブレがなくなり、一気にカリッとした絵が吐き出されるようになりました。

私のカメラが5Dmark3でミラーショックが大きめなのもあるかもしれませんが、三脚に乗せててそこまで影響あるとは考えたこともありませんでした。

それからは三脚に乗せる時は必ずサイレントモードにすることとなりました。

まとめ

既に実践してるよ!という方には当たり前の話なのかもしれませんが、私にとっては三脚に乗せて満足しており、プロは機材が違うから比較したら眠い画になるの当たり前と思っていたのですが、プロも使うレンズでそのようなことが起こったので、真面目に原因を考えてみました笑

同じように悩まれている方、騙されたと思ってやってみると良くなるかもしれませんよ??

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